住宅ローン 借り方と繰上返済の新常識 〜住宅ローンの常識を疑おう〜 本文へジャンプ
借換という選択肢


 住宅ローンは、金融機関の競争が激しく、ここ数年で非常に進歩しました。
 3年以上前に借りて、借りっぱなしになっている方、ぜひご一読下さい。

 具体的には、以下のような方、借換のメリットが非常に大きいです。
  • 変動金利で、数年後の優遇幅(引き下げ幅)が小さくなる方。
  • 固定期間選択型で借りていて、固定期間あけの優遇幅(引き下げ幅)が小さくなる予定、または既に小さくなっている方。
    • 現在は、通期引き下げ▲1.0%以上が珍しくありません。
      国内最大手銀行でも、借換の場合、通期引き下げ▲1.4〜1.7%です。
      もちろん、優遇幅(引き下げ幅)が小さくなる時点まで待ってからの借換でも良いと思います。

  • かつての「ゆとりローン」で借りている方。
  • 3%以上の固定金利で借りている方。
    • 現在は、全期間固定金利型でも、2.5%以下での借換が可能です。

  • 残期間が20年以下になったのに、かつての35年固定金利で借りている方。
    • 残期間が20年以下になったのであれば、残期間に応じて、15年固定や10年固定に借り換えることで、金利を大幅に下げられます。
      例えば10年固定であれば1.5%以下で借換が可能です。
      かつての高金利で最後まで借り続ける必要は無いと思いませんか?


 借換について、メリットがある基準としてよく言われるのは、「金利差1%以上、残債1000万円以上、残期間10年以上」というものです。
 たしかに、借換には登記費用、手数料、保証料などの初期費用がかかります。このため、わずかな金利差ではメリットがないケースもあります。
 しかし、保証料を前払いしていれば、それは残債に応じて戻ってきますので、初期費用に充てられますし、保証料が不要の銀行もあります。
 「金利差0.5%以上、または、残債1000万円以上、または、残期間10年以上」のいずれかであれば、きちんとシミュレーションをして検討する価値は十分にあると思います。